ワンカラに設置されているミキサーの使い方

はじめに

都心に住んでいたらぜひ 1 回は行ってみるべき一人カラオケ専門店「ワンカラ」には各部屋にミキサーが標準搭載されています。多くの部屋で使用されているミキサーが BEHRINGER 製の「XENYX 1002FX」です。
XENYX 1002FX
「ワンカラのホームページに使い方を掲載する予定です」とどこかに書いてあった気がするのですが、なかなか掲載されないのでこちらで紹介します。
使いこなせるとなかなか楽しいです。
あくまでも簡単な紹介です。詳細な説明は取扱説明書をご覧ください。

概要

まず、ワンカラの室内に掲示されている操作方法です。
ワンカラの部屋内に掲示されているミキサーの使い方のポスター 概要のみ記載されている
使用するつまみについての表示は有るのですが、詳細な機能の説明はありません。ここでそれぞれについて紹介します。

左側

まずは、左側です。左から壁付けマイク/有線マイクそれぞれについて簡単な調整を行えるものです。
1002FX のインプット部の概略図
上から1,2と続き一番下が9
①と②は入力端子です。 壁付けマイクは①のXLRプラグ、有線マイクは②のフォンプラグに接続されています。

③はTRIM(トリム)です。 入力ゲイン(感度)が調整できます。 これを下げると音量は低くなる一方でノイズ(ザー音等)が減ります。

④から⑥はEQualizer(イコライザー)です。 特定の周波数帯だけ強くすることが出来ます。

④が12kHz帯(高音)、⑤が2.5kHz帯(中音)、⑥が80Hz帯(低音)です。 すべて0にすればイコライザー効果は現れません。

⑥の右下の小さいボタンはLOW CUT filter(ローカットフィルター)です。 不要な低音(75Hz未満)を遮断する事が出来ます。 ノイズがかなり軽減されるのでONにすることを推奨します。

⑦はFX sendです。 後述するFX(エフェクター)コントローラへ音声を送る音量を設定します。 特に変更する必要はありません。

⑧はPANning(パンニング)です。 ステレオ空間における左右のポジションを設定します。 特に変更する必要はありません。

⑧の右にあるライトはCLIP(クリップ)です。 音声が歪んでいるのを検知すると光ります。普通は光りません。 このライトが光らないように③を適度に小さくする必要があります。

⑨はLEVEL(レベル)です。 この入力における音量を設定します。

中央

中央は LINE IN 3 から LINE IN 10 までを使用した時に使用するものです。ワンカラでは使用していないのでこれらのつまみも使用しません。 楽器などで使用する場合は左側と同様に調整して使用します。

右側

左側から真ん中のそれぞれの調整された音声の入力をすべて受け入れてミックスし、最終調整をした後、カラオケ機に出力します。
1002FX のメイン部の概略図
左上から1,2と続き一番右下が11
①は現在のFX(エフェクター)のプリセット番号です。 100種類のプリセットが内蔵されています。 プリセットの詳細は後述します。

①の右のライトはCLIP(クリップ)とSIGnal(シグナル)です。 CLIPは前述のとおり光らないように③を適度に小さくする必要があります。 SIGはエフェクトが適正に出来ていることを示します。 光っていない場合は音量が小さすぎです。 光るように③を適度に大きくする必要があります。

②はPROGAM(プログラム)です。 ①のプリセットを変更するつまみです。 回転させて押すと確定します。

③はFX TO MAINです。 FXから出力へ音声を送る際の音量を設定します。

④はCD/TAPE TO MIXです。 これをONにすると後述するCD/TAPE入力をエフェクターを通さずに他の音声とミックスします。

⑤はCD/TAPE TO ConTRoLです。 これをONにすると後述するCONTROL出力及びPHONES出力に限り後述するCD/TAPEの音以外がすべてシャットアウトされます。

⑥FX TO ConTRoLです。 これをONにすると後述するCONTROL出力及びPHONES出力に限りエフェクターからの音以外がすべてシャットアウトされます。

⑦PHONES / CONTROL ROOMです。 CONTROL出力及びPHONES出力のみ音量を調整します。

⑧+48Vです。 MIC端子(壁付けマイク)に電源供給します。 特に変更する必要はありません。

⑨POWERと+48Vです。 電源ライトと+48V電源ライトです。 両方とも光っている必要があります。 とてもまぶしいです。

⑩レベルインジケーターです。 Left(左)とRight(右)の出力のそれぞれの音量を表示します。 CLIPまでいかないように⑪を調整する必要があります。

⑪MAIN MIX(メインミックス)です。 出力の音量を調整します。 微調整できるように大きめになっています。

右上

各出力端子です。
1002FX のメイン接続部の概略図
左から1,2と続き一番右下が5
①FX SENDです。 FXコントローラー(FXを簡単に動作させるリモコンみたいなもの)を接続します

②PHONESです。CTRL ROOM OUTと出力されるものが同じです。

③はMAIN OUTです。 普通はここにスピーカーなどを接続します。

④はCONTROL ROOM OUTです。 前述の通り、ミキサーのテスト用途に使用します。特に設定されていなければMAIN OUTと出力されるものが同じです。

⑤はCD/TAPEの入力 IN/出力 OUTです。 入力は例えばCDプレイヤーからの音声のような加工する必要がないものを接続します。 出力は例えばICレコーダーのようなものを接続します。MAIN OUTと出力されるものが同じです。

エフェクターのプリセット

XENYX 1002FX / XENYX 1202FX のエフェクタープリセット一覧 - まっしろブログ
https://bicstone.me/1002fx-preset/

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