レンタルサーバーにTiny Tiny RSSをインストール

はじめに

レンタルサーバーに Tiny Tiny RSS を簡単にインストールする方法を紹介します。今回はさくらのレンタルサーバでの例を紹介しますが、PHP と MySQL が動作する一般的なレンタルサーバーであれば、概ねインストールできます。

Tiny Tiny RSS とは

Tiny Tiny RSS (略称 tt-rss)とはサーバーサイドのオープンソース RSS クライアントです。インストールした URL にアクセスするだけで見られるのでスマホなどからどこでも見られる・高頻度で RSS を取得しに行くので更新頻度が高いサイトでも逃さずキャッチしやすい・登録したレンタルサーバー業者以外に登録している RSS の情報が知られないなどの特徴があります。一方、定期的に tt-rss をアップデートするなどの保守が必要になります。
インストール不要で登録制のサービスとして feedly がありますが、RSS の登録数に制限がある、Google アラートの登録が不可、更新間隔が長い、RSS 登録情報が feedly に知られるといった欠点があります。

データベースの作成

まず、事前準備として、さくらのレンタルサーバのコントロールパネルより、MySQL のデータベースを作成します。
データベースの設定よりデータベースを新規作成します。
データベースの新規作成を選択
適当なデータベース名を設定し、作成します。
適当なMySQLのデータベースを作成

tt-rss をダウンロード

次に、tt-rss をダウンロードして FTP でアップロードします。または、Web サーバーに SSH で入って同じコマンドを叩きます。
git clone https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss.git
tt-rss.git
https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss.git

設定

「https://[インストールしたURL]/install/」 を開くとインストール画面が出てきます。
  • Database type は MySQL
  • Username はユーザー名(初期アカウント名)
  • Password は設定しているパスワード
  • Database name は先程設定したデータベース名
  • Host name はコントロールパネルに記載の mysql[数字].db.sakura.ne.jp
  • Port は 3306
  • Tiny Tiny RSS URL は現在アクセスしている URL から/install/を消したもの
Tiny Tiny RSS installer のスクリーンショット
Test configuration をクリック、その後 Save configuration をクリックすると無事インストール完了です。

ログイン

https://[インストールしたURL]」からログインします。初期はログイン:「admin」、パスワード:「password」になっています。
Tiny Tiny RSS のログイン画面のスクリーンショット
ログイン後、右上の設定より、パスワードを変更します。他のユーザーアカウントが必要なければ、アカウントを追加せずに admin を引き続き使用してよさそうです。
Tiny Tiny RSS の設定画面のスクリーンショット

CRON を設定する

tt-rss の RSS を巡回させるには、サーバー内部から「update.php --feeds --quiet」を定期的に実行させる必要があります。そのために CRON を設定します。
さくらのレンタルサーバーのコントロールパネルより、「CRON の設定」を開きます。
次の CRON を設定します。この場合、30 分ごとの取得となります。間隔が短すぎると取得先のサーバーから規制される場合があります(IP アドレスで規制されてしまった場合、IP アドレスを変更しなければ一生取得できなくなります…)。
  • 実行コマンドは /usr/local/bin/php /home/[ユーザー名]/www/[設置パス]/update.php --feeds --quiet
  • 月は *
  • 日は *
  • 時は *
  • 分は */30
  • 曜日は 日月火水木金土
  • コメントは任意
以上で設定は完了です。

アップデート

tt-rss は定期的にアップデートする必要があります(アップデートしないとセキュリティの懸念が発生する場合もあります)。
FTP でアップロードしている場合、 git pull してから FTP で上書きします。
SSH で Web サーバーに clone している場合、SSH で入って git pull します。
ただし、config.php の書式が更新されている可能性があるので、注意します。また、更新中に CRON によって update.php が呼ばれると不具合が生じることもあるので、update.php は一時的に削除しておくことをおすすめします。

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