ChromeでWebGLが使えない場合の対処法
はじめに
「『WebGL がブロックされました』が表示される」、「タブが落ちる」、「WebGL 自体が実行されない」という Chrome で Web が使えない問題の解決方法を紹介します。
「WebGL がブロックされました」とは WebGL が正常実行出来なかったので強制終了したというメッセージです。
WebGL 機能を無効にしている
WebGL 自体が動作するか確認できるサイトが有りますのでこちらで確認します。
Your browser supports WebGL
https://get.webgl.org/
アクセス先で「Your browser supports WebGL」が表示されれば WebGL が機能している状態ですが、下記のようにメッセージが表示されている場合は、WebGL が機能していない状態です。ハードウェアアクセラレーションを有効にしてください。
- Hmm. While your browser seems to support WebGL, it is disabled or unavailable. If possible, please ensure that you are running the latest drivers for your video card.
- Oh no! We are sorry, but your browser does not seem to support WebGL.
「Your browser supports WebGL」と表示されている場合は、次項を飛ばして構いません。
ハードウェアアクセラレーションが無効になっている
右上のメニューを開き、設定をクリックします。

左のメニューから、(1)「詳細設定」、(2)「システム」を選択し、「システム」設定を開きます。

「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」にチェックを入れます。

このあと、Chrome を再起動し、再度実行してみてください。解決しない場合は下記の方法をお試しください。
ブラウザが不安定
空きメモリ・空きディスク容量不足
Google Chrome 以外のソフトを終了させたり、タブの数を減らしたりしてみて、空きメモリを増やしてください。
また、PC のいらないファイルを削除したり、ゴミ箱を空にしたりしてみて、空きディスク容量を増やしてください。
拡張機能やキャッシュなどが影響している
一度シークレッ トモードで実行してみてください。シークレットモード実行できた場合、拡張機能やキャッシュなどが影響しているため、キャッシュ・クッキーの削除や拡張機能の無効化を行うと改善します。
余計な試験運用設定が有効になっている
余計な試験運用設定が有効になってしまっている可能性があります。普通は触らないはずですが「Chrome 高速化」といってハードウェアアクセラレーションに関する設定の変更を勧めている記事もみかけますので念のため確認しておきましょう。
chrome://flags/
へアクセス(アドレスバーに貼付け後、Enter)し、「Reset all to default」または「すべてデフォルトに戻す」をクリックします。

ハードウェアアクセラレーションに不具合がある
試験運用設定でハードウェアアクセラレーションを一部無効にしてみてください。動画でフリーズする場合はこの方法が効果的との報告がありました。
chrome://flags/
にアクセスし、「Hardware-accelerated video decode」または、「ハードウェア アクセラレーションによる動画デコード」を無効にします。
「Enabled」から「Disabled」に変更します。

Chrome のバージョンが古い
Chrome のバージョンが古い場合、アップデートをおすすめします。
「右上のメニュー → ヘルプ → Google Chrome について」より Chrome を最新版にアップデートします。

Chrome がベータ版になっている
Chrome のバージョンが不安定版である場合、安定版への変更をおすすめします。
「右上のメニュー → ヘルプ → Google Chrome について」より Chrome バージョンの語尾が「Beta Build」または「Dev Build」などになっている場合はアンインストール後、安定版を再インストールしてください。「Official Build」の場合は問題ありません。
ディスプレイドライバーとの相性
ディスプレイドライバーに不具合がある
ここまでの対処法で殆どの場合解決しますが、それでも動作しない場合、ディスプレイドライバーと WebGL の相性が悪いと考えられます。
ディスプレイドライバーを最新版にします。OS のアップデータで候補に挙がっていないか確認してください。なければ、手動でインストールします。
Windows でのドライバー更新方法
Windows の場合、Windows キー+R キーの同時押しの「ファ イル名を指定して実行」から「mmc devmgmt.msc」を実行します。

デバイスマネージャーから「ディスプレイ アダプター」を選択して現れたデバイスに対して右クリック「ドライバーの更新」を選択します。

最後に「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします。

この方法で更新できない場合はデバイスのメーカーへ最新版のドライバーをお問合せください。
ブラックリストに登録されている
また、セキュリティなどの理由で WebGL を実行してはならない環境をまとめたブラックリストが存在します。具体的には下記で確認ができます(Firefox のリストです)。Chrome では別にリストを持っています。
Blocked Graphics Drivers - moziila wiki
https://wiki.mozilla.org/Blocklisting/Blocked_Graphics_Drivers
これに相当した場合は、強制的に実行する設定しない限り、実行されません。
諦める
お役に立てず申し訳ございません。WebGL は、固有の環境によって不安定になってしまうことがあります。
パソコンのメモリ・ディスク容量やスペック不足が考えられます。他のブラウザでも試してみてください。Windows の場合は Eage、Mac の場合は Safari を用いるのがおすすめです。
この記事に掲載されていない方法で解決された場合お手数ですがコメントをお願い致します。記事の改良に役立たせて頂きます。
Does My Browser Support WebGL?
こちらに移転しまし た。